砂浜や防波堤でちょい投げ釣り経験者のあなた。
そこで、となりのオヤジが長い竿を持って沖に向かって思いっきり、
仕掛けを遠投している姿を見て、
「カッコいいな」 「あそこまで投げたいなぁ」
って思った経験のあるあなた。
沖に向かって思いっきり遠投できたら気持ちいいだろうなぁ。
でも、これから本格的に投げ釣りを始めたいと思っても、
遠投なんてカンタンにできるのかなぁ?
ちょい投げ釣りとは道具や釣り方は何が違うのかなぁ?
こんな疑問や不安をお持ちのあなた。
今回は、そんな投げ釣りに関する釣り方、遠投方法、
おすすめの専用道具類や釣り方をわかりやすく解説していきます。
この記事を読んで頂ければ、投げ釣りの楽しさ面白さを知ることができ、
大海原に向かって思いっきり投げる、遠投の投げ釣りを楽しむことができるようになります。
是非最後までお付き合いください。
そもそも投げ釣りとは?
投げ釣りとは、ちょい投げと同じく仕掛けを陸から沖に向けて投げ込みターゲットとなる魚を釣る方法の事です。
ちょい投げ釣りとは、飛ばす距離や使用する道具の違いがあります。
広大な海と空に向かってダイナミックに遠投するときの気持ちよさは、
他の釣りでは味わえない清々しさがあります。
手軽に始められる釣りですが、道具や投げる技法、ポイントなどにこだわるところが数多くあるのでこの釣りを続けていくとどんどん深みにはまるほど奥深いです。
私もそうですが、気が付けば本格的に取り組んでしまい遠投にハマってます。
投げ釣りでさまざまな魚を釣り上げよう
投げ釣りで釣れる魚としては、「ちょい投げ釣り」を経験した人はご存知かと思いますが
ほぼ同じものが釣れます。
やはり一番人気で投げ釣り師のメインターゲットとしては「シロギス」です。
その他に、メゴチ、イシモチ、カレイ、カサゴ、マダイ、クロダイ等、
いろいろな魚を釣ることができます。
釣る魚のターゲットを変更すれば1年中投げ釣りを楽しむことができるんですよ。
シーズンとしては釣る魚にもよりますが、シロギス狙いであれば4~12月
カレイ狙いであれば11~3月がねらい目となります。
その中でも、最も釣り人が多く訪れるのは7月~9月の夏のシーズンですね。
投げ釣りの魅力
投げ釣りの魅力は何といっても遠投です。
その時の爽快感と言ったらなんとも言えないですよ。
また、狙いをつけたところに投げられた時の清々しさも最高です。
この釣りは、朝、昼、夜と一日中楽しめます。
朝から昼にかけてはシロギス釣り、夕方から夜にかけての夜釣りでは、
イシモチ、マダイ等の大物釣りでいろいろな魚を狙える釣りを楽しめることです。
狙いとは違うとんでもないうれしい外道が釣れたり、
何が釣れるかわからないところも魅力の一つです。
あと、釣りに必要な餌はアオイソメ等の虫エサで済み餌代が安価で済むことや、
サビキ釣りの様にコマセで釣り場を汚すこともないので、
釣り場をきれいに保てて、清掃が楽なことも上げられます。
投げ釣りで遠投するには
投げ釣りの一番の魅力としては遠投、どこまで遠くに投げられるかです。
もちろん魚が釣れた方が良いですが、遠投して釣れたらもっと楽しくなりますね。
まず、遠投とは何メーター投げれば遠投?って疑問はあるかと思います。
決まった定義はないですが、私は一つの目安として100m以上が遠投と考えています。
それでは100m先のポイントに、どのようにすれば投げ入れることが出来るのか?
結論から言うと練習が必要です。
初めて投げてすぐに100mの遠投ができるわけではないです。
この後に解説する専用道具もそろえる必要があります。
100mの遠投ができるようになるための基本姿勢や方法を3つご紹介します。
竿に対して適切な重量の錘(オモリ)を使う
投げ釣り専用竿には、必ず「錘負荷」が設定されています。
この数値が快適にキャスティング時に飛距離が出せる設計になっています。
遠投しようと思ってこの数値以上の錘をつけて投げても、
竿の反発力を殺してしまい逆に飛距離が出なくなります。
最悪の場合竿の破損にもつながるので適切な錘を選択しましょう。
一般的には、設定された錘負荷の中間、20~30号負荷であれば25号程度の錘が、
竿の反発をスムーズに得られ反発力も失わず飛距離が出せる最適な錘となります。
リール用ラインをPE+力糸に変える
投げ釣りの一般的なラインはナイロンラインとPEラインが使われていますが、遠投を重視するなら断然PEラインに軍配が上がります。
ナイロンラインと比較するとPEラインは細く、強くできているため圧倒的に抵抗が少なくなるので遠投を重視するならPEライン選択は必須です。
また、超遠投を重視するならラインの太さは、0.6~0.8号位が良いでしょう。
投げ釣りのフォームを体に染みつける
キャスティングの基本的な原理はテイクバックスィングの遠心力と、
錘の負荷で竿を曲げてその反発力で仕掛けを飛ばします。
遠投の場合、ちょい投げや、ルアーでのキャスティングのように、
腕の力だけで投げる手投げとは違い投げ釣り専用竿は太さや長さが、
それとは違い腕だけの力では竿が曲がりません。
よって、投げ釣り専用竿にもかかわらず遠投ができていない人は、
十分に竿を曲げることができていないんです。
今手持ちの投げ釣り用竿の錘負荷を確認して適切な錘を選定してバランスの取れたキャスティングを心がけてください。
詳しくは動画を見て参考にするとより理解できます。
投げ釣りのおすすめの道具
投げ釣りは陸から沖に向かって数十メーター沖にいる魚を釣る釣りです。
竿もリールも飛ばすことを重視した専用の道具が必要となります。
ここではおすすめの基本道具の3つを解説していきます。
投げ釣りに適した竿
投げ竿には、並継タイプと振出タイプがあります。
・並継タイプ
投げ釣り用の並継竿は3分割されているのが代表的で竿が均等な長さに分かれて、
使用時につなげて使う仕様です。
張りが強くパワフルな反発力を期待するならこのタイプの竿を選ぶとよいですが、
初めての方は使いこなすのが難しいでしょう。
価格も高価なので、余裕のある方や、今後本格的に投げ釣りされる方は是非ご検討ください。
下記におすすめする竿をご紹介します。
詳しい製品情報は画像をクリックしてください。
SHIMANO
DAIWA
・振出タイプ
伸び縮みが可能なタイプの竿で、投げ釣り専用竿では主流になっています。
携行性が高く持ち運び易さを重視するなら、このタイプの竿を手に取ってみてください。
並継竿に比べ張りやパワフル性に欠けますが、最近の振出タイプは並継竿に、
劣らないくらいの性能を発揮する竿も出てきています。
価格はリーズナブルなものから、並継なみの性能を発揮する高価な竿まで幅広くあります。
初心者の方、これから投げ釣りを始めようと考えているのなら、振出タイプをお勧めします。
下記におすすめする竿をご紹介します。(紹介記事にリンク)
SHIMANO
DAIWA
その他のメーカー
・がまかつ バトルサーフ
・プロマリン サーフレーダー
投げ釣りに適したリール
より遠くまで投げられるライン量と飛ばすためにリールから出るライン抵抗を極力減すことができるよう設計されたリールとなります。
リールのライン巻部のスプールは大経口で幅の大きいリールとなりますので、
大型のリールが主流となります。
リールの番手で表現すると5000番以上のリールが最適と言えるでしょう。
投げ釣り用リールにはドラグ無しタイプとドラグ付きタイプがあります。
主に狙う魚によって使い分けます。
ここでドラグってなに?っと思われる方に
リールに巻いているライン(糸)に強い負荷がかかった時にスプールを逆転させながらラインを送り出す機能の事です。
例えば、ラインの強度以上の大物がかかった時にライン切れを防ぐためにスプールを逆回転させてラインを送り出して強度以上にならない様にするための機能です。
・ドラグ無しタイプ
ほとんどの投げ釣りリールはこのタイプになります。
釣り物としては、シロギス、メゴチ、カレイ等の中小物釣りで、海底を引きずって釣る(さびき)タイプの釣り方に適しています。
ドラグ無しリールのおすすめリール
・ドラグ付きタイプ
釣り物としては、真鯛、マゴチ等の大物釣りの置き竿釣りにするときに使います。
大物狙いの置き竿になると、かかった時の引きが強く、ドラグ無しではそのまま竿を海までもっていかれるか、ライン切れになってしまいます。
置き竿にするときは、ドラグを緩めておきましょう。
私はドラグ無しのリールで置き竿にしているときに50cm級のマゴチが掛かった時は竿ごと海にもって行かれるところでした。
ドラグ有りリールのおすすめ
投げ釣りに適したライン
・道糸(リール用ライン)
ナイロンラインと、PEラインの2種類あり、遠投を重視するなら、
PEラインの0.6~1.0号を選択しましょう。
初めてPEラインを使う方は1.0号がお勧めです。
多くのメーカーから投げ釣り用PE、ナイロンラインが販売されています。
詳しくは画面をクリックして下さい
投げ釣り用PEライン各種
投げ釣り用ナイロンライン各種
・力糸
投げ釣りの場合、重たい100g以上の錘を竿の反発力で投げるので、
リール用ラインではキャスティングすれば簡単に切れて錘は飛んで行ってしまいます。
そのため太くて丈夫なラインを使用することで、
リール用ラインと錘の間でクッションとなり、
ライン切れを防ぐ重要な役割を担っているのです。
力糸はテーパーラインと呼ばれているラインを使います。
テーパーラインとは、
先端(天秤を結ぶ側)に行くほどラインが太くなっていく構造のラインで、
根元(リール側)が細くリールのラインに近い太さで結び目が大きくならず、
結び目の強度を維持する様工夫されています。
結び目が大きいとリールからラインが放出する際、スプールに接触したり、引っ掛かり、
トラブルになることがあります。
力糸にもナイロン製とPE製の2種類があります。
市販されているテーパーラインは、
ナイロン製だと2~4⇒13号 13~15m。
PE製だと0.6~1.0⇒6.0~7.0 13m~15m
リールに巻いてある号数と素材を合わせて使うことをお勧めします。
投げ釣り 力糸用PEライン各種
投げ釣り 力糸用ナイロンライン各種
リール用ラインには力糸とリール用ラインがシームレスに繋がった、
テーパー付きリール糸が販売されていますので、これを使うと、
わざわざリール用ラインと力糸を、結ぶ必要がなく便利です。
投げ釣りでは、力糸がなければキャスティグができなくなりますので、
必ず予備の力糸はもって釣行しましょう。
おすすめリールライン(力糸付き)
ナイロン製
投げ釣り釣り用力糸付きテーパーナイロンライン各種
投げ釣り釣り用力糸付きテーパーPEライン各種
仕掛け
釣り物によって変えましょう。
投げ釣り定番のシロギス、カレイであれば市販されている、
投げ釣り用仕掛けが最もポピュラーです。
仕掛けには2本針タイプと3本針があります。
初心者であれば、2本針がお勧めです。仕掛けの絡みが少なくて良いでしょう。
慣れてくれば3本針をお使いください。
大物釣りでは、1本針で大きめの針を使いましょう。
この釣りは市販されている仕掛けが無いので、自作していきましょう。
季節と釣り物によって針、ハリス、幹糸のサイズを変えると好釣果につながりますので、
下記表を目安に購入してください。
釣り方
投げ釣りの釣り方は海底を引きづって釣るサビキ釣りと仕掛けを、
海底に固定させて釣る置き竿釣りの2つのパターンがあります。
・さびき釣り(引き釣り)
止まっている餌にはあまり反応を示さない「シロギス」狙いの場合に有効な釣り方です。
また、シロギスは群れをつくって移動しているので、
群のある場所をサビキながら探っていきます。
餌をつついたり、喰いこむとゴツゴコツ、プルプルといった感触が手元に伝わります。
これが、アタリです。
シロギスは体に似合わず大きなアタリがあります。
特に25cmを超えると25号の天秤オモリを背負って
横走りするほど強烈なアタリを味わえます。
この強烈なアタリを経験すると、シロギス釣りにハマってしまいます。
アタリがあれば少し間をおいてゆっくりとリールを巻き上げて魚を取り込みます。
・置き竿釣り
読んで字のごとく竿を置いて魚がかかるのを待つ釣りです。
仕掛けが着底したら、リールで糸ふけを取りながら、
海底の起伏(かけ上がり)のあるところまでゆっくり巻き上げます。
リールを巻いているときに少し重さを感じたらそこが駆け上がりです。
そこに仕掛けを固定してリールラインをピンっと張って竿立てに置きアタリを待ちます。
しばらくアタリが無ければ、リールを巻いて次の駆け上がりまで仕掛けを移動させて、
アタリを待ちます。
カレイや、マダイ等の大物狙いや、夜釣りに有効な釣り方でドラグ付きリールであれば、
ドラグを緩めて大物に控えましょう。
あと、アタリがわかる様に竿先に鈴をつけておくとわかりやすいですよ。
大物がかかると、けたたましく鈴がなります。
鈴が鳴るともうドキドキです。「何がかかった!!!」って感じです。
これも経験すると投げ釣りがやめられません。
エサの選び方
エサの選択は釣果を大きく左右されるアイテムです。
投げ釣りでは主に虫エサと呼ばれるものを使用します。
ここでは、5つの主な虫エサについて解説していきますね。
虫エサには、地方によって呼び名が違う場合があるので、
遠征で各地方の釣り場に出かけることが多い方は気を付けてください。
アオイソメ
日本全国でこの名前で通じます。
安価で入手しやすく、なんでも釣れる万能エサです。
細目、中目、太目の3種類あり、
シロギス狙いであれば細目、中目、
カレイや大物狙いなら太目がお勧めです。
グラム設定なので太目を購入するとアオイソメの尾数が少なくなるので注意ですよ。
価格は50gで500円程度
石(イシ)ゴカイ ジャリメ
関西、中部地方では石(イシ)ゴカイ
関東ではジャリメ
シロギス釣りでは定番中の定番エサです。
価格はアオイソメより若干高く40gで500円程度
チロリ
これもシロギス釣りでは実績が高く釣り具メーカー主催のトーナメントになると、
選手たちが血眼になって買い漁るほどです。
しかし価格が高くビギナーではなかなか手が出させないですし、
常備している店舗はあまり見ません。
価格は25gで500円程度(アオイソメの倍ですね)
イワイソメ 本虫、マムシ
関西地方ではマムシ
中国地方では本虫
関東ではイワイソメ
このエサもチロリ同様価格が高価でシロギス釣り、マダイ、カレイ釣りに実績があります。
マダイ、カレイには特効エサです。
また、匂いが強いので仕掛けを固定していても魚の方から寄ってきます。
逆に狙い以外の外道たちもよってくるので要注意です。
価格はチロリ同様25gで500円程度です。
ユムシ、コウジ
投げ釣りでは、大物狙い、特にマダイ釣りの特効エサとして実績も高く、
エサ持ちも非常によく2~3時間程投げ込んで放って置いても問題ないくらいです。
このエサを付けた時は、遠投は避けた方が良いでしょう。
エサ事態に重量があり、フルキャストするとエサが飛んで行ってしまします。
ちょい投げでお願いします。
価格は1尾100~120円程度
上記の価格は釣り場によっても違ってきますのであくまでも目安としてお考え下さい。
まとめ
少し長くなりまして申し訳ありません。
最後まで読んで頂き有難うございます。
今回は、投げ釣りの基本説明や、釣り方、
おすすめのタックルなどをご紹介しましたがいかがでしたか?
サーフや防波堤でアタリを待っている時間すらも十分に楽しめる投げ釣りです。
散歩しながらポイントを探しながら過ごすのも良し、
ご家族やご友人とワイワイと楽しむのも良し。
どんなスタイルでも楽しく過ごせる釣りです。
是非チャレンジしてほしいですね!
夏が近づいてくると、
浅瀬に集まってくるシロギスやマハゼが釣れだしてきて、
夜釣りでは大物狙いでマダイ、マゴチが狙えます。
冬になると産卵を控えた濃厚な脂の乗ったカレイが釣れだします。
(刺身で食べると最高です。釣り人しか味わえないですよ)
投げ釣りの魅力の一つとして遠投の爽快さを感じながら、
釣って楽しい魚、食べて美味しい魚の両方を楽しんでもらえたらと思います。
これからも、どんどんと投げ釣りを楽しんでもらえる人が増え、
多くの場所で遠投している光景を見たいものです。
これを読んで頂いたあなたも、今週末にでも投げ釣りに出かけて頂ければ幸いです。
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