ルアー釣りを始めた「つりオジお父さん」。
ショックリーダーの必要性に疑問を感じたことがあるかもしれません。
ルアー釣りの道具を一式購入しようと思い釣具店で、
リール、ロッド、ライン、ルアーを選び最後に店員さんから、
「ショックリーダーはどうします?」
って聞かれてそれって何?
今更聞けないなぁーって!
思ったつりオジお父さん。
店員に言われるまま購入してしまって頭の上には???マークが出ていませんか?
そんなつりオジお父さんに、ショックリーダーの必要性や役割についてご説明していきます。
ショックリーダーの必要性や役割は簡単に要約すると、
「ラインブレイクを防いで、仕掛けやルアーのロストを軽減させる」
「魚からバレにくくなり、釣果が上がる」
などが大きな利点です。
ショックリーダーって必要!?道糸に仕掛け直接結んじゃダメなの!?
その名の通りキャスティングやフッキングの際に発生するショック(衝撃)を、
和らげて(吸収する)糸の破断(ラインブレイク)を防ぐ役割を担っています。
道糸(メインライン)の先に結束して使います。
PEラインは伸びが無く、
ひっぱり強度はめちゃくちゃに強いですが、
擦れや熱に非常に弱くラインを張った状態で岩や根、
歯の鋭い魚の歯に当たると、一瞬で切れてしまいます。
その弱さを解消するため特にPEラインが主流になってから、
このショックリーダーの重要性は高まっています。
ショックリーダーの役割
役割としては、釣り物、釣り方によってさまざまですが、
大きく3つの役割をご紹介いたします。
傷でラインが切れるのを防止
PEラインを使用している場合、擦れに非常に弱い特性はご存知とは思います。
掛かった魚が暴れて身体や歯にラインが触れたり岩や根で擦れて、
破断(ラインブレーク)でバラシてしまって悔しい経験をした人も多いのではないでしょうか?
そんな悔しい思いをしないためにも擦れからメインラインを守るためのものです。
キャスティング時の急激な負荷から道糸を守る
メインラインを細くして遠投が必要なショアジギングや投げ釣りの遠投する人は、
使用するルアーやオモリは重くメインラインのみではキャスティング時の負荷に耐えられず、
糸が破断(ラインブレイク)してしまいます。
大きな負荷からメインラインを守るためのものです。
投げ釣りの場合は「ちから糸」と呼んでいます。
魚から気づかれないようにする
PEラインや色付きのラインの場合、水中では魚にも見えやすく、
警戒心を与えてしまいます。
特に船でのジギング、エギングやタチウオのテンヤ釣りの場合、
ラインが垂直になる釣りは魚からラインが見えてしまい警戒心を与えます。
投げ釣りやショアジギングなどは水平に底を這っている状態の釣り場合は、
あまり気にしなくても良いかと思います。
ただし、水質がクリアの時には気を使った方が良いです。
水質がクリアな管理釣り場でのニジマス釣りの場合、
ショックリーダーのあるなしで釣果はかなり違った経験があります。
魚からはラインは見えています。
ショックリーダーを用いるデメリット
ショックリーダーを用いるデメリットとしては、
やはりコスト面や持ち運ぶタックルが増えることがあげられます。
ショックリーダーとメインラインを接続するには少し特殊な、
結束技術を習得する必要があります。
その「ラインシステムを構築」することが、面倒なことです。
釣りに行く前にラインシステムを構築していけばよいですが、
釣り場でライントラブルに見舞われ1から構築するとなれば結構大変です。
ショックリーダーの結び方
ショックリーダーは強力を保つため少し特殊な結束方法が必要です。
その代表的な結束方法2つをご紹介します。
電車結び
電車結びは魚釣りに使う糸と糸を結ぶ方法の基本中の基本の結び方です。
これから釣りを始めようとする方が初めに覚えておくと役立つ結束方法です。
しかし強度の面では強い結び方ではないですが、比較的簡単に結ぶことができます。
この結び方を多用する場面としては下記3つの場面によく使われています。
1.リールの下糸とメインの結束
2.強度が必要ない根掛かりの少ない釣りや小物釣りのショックリーダーとメインの結束
(アジング、メバリング、ちょい投げショックリーダーはこの結束で充分です)
3.応急処置時の投げ釣りの力糸とメインの結束
(シロギス狙いのサビく釣りで大きな駆け上がりがある場所ではブレイクする可能性があります)
電車結びの手順
釣具のイシグロさんより電車結びの解説と動画を参照してください。
わかりやすく解説してくれてます。
東海地方に釣りに行くときは「釣り具のイシグロ」さんでエサや釣り具を調達してくださいね。
FGノット
FGノットはPEラインとナイロン、フロロ製のショックリーダーや、
投げ釣りの力糸を結束する方法です。
先に述べた「電車結び」より強度は強くライン強度の、
8~9割ぐらいの強度が出るとされています。
ちなみに「電車結び」だと5~6割程度です。(ラインの持つ強力が3kgだと1.5~1.6kg)
多用する場面としては下記2つがあります。
1. 大物釣りのメインPEラインのショックリーダーとの結束
2.遠投投げ釣り用力糸との結束
シーバス、青物等の大物狙いの釣りには必須です。
ショアジギングや船のジギングでは必ずマスターしてください。
FGノットの手順
ジギングのショックリーダー結束動画
(正海チャンネル:初めての釣り Part 20 簡単・FGノット(リーダー結び))
投げ釣り力糸の結束動画
(正海チャンネル:初めての釣りPart5 道糸と力糸(テーパーライン)を結ぶ)
FGノットをより簡単に結束できる「ノットアシスト」というツールも販売されています。
これを使うと釣り場ライントラブルに巻き込まれた時に直ぐに結束できるので、
非常に便利で優れものです。
ノットアシスト商品の詳細はこちらから⇒
ショックリーダーの種類と選び方
ショックリーダーとして使われるのは、
主にナイロンラインとフロロカーボンラインの2つあります。
この2つの特性と使い分けについてご説明していきます。
ナイロンライン
深いタナを狙うジギングやキャスティゲームなどでは、
しなやかで糸がよく伸びるナイロンラインが有利です。
船釣りで50m以上の深さを狙う、
ジギングでの大物狙いでは、ナイロンリーダーを長くとって、
強力な魚の引きをナイロンラインの伸びで、吸収してラインブレークを防ぎます。
船釣りで岩礁帯が少ないポイントで青物のブリ、ワラサ狙いであれば伸びのある、
ナイロンラインが有利かもしれません。
フロロカーボンライン
岩礁帯や障害物周りや口に当たると切れやすい鋭い歯を持った、
サワラ、シーバスを狙う場合に擦れに強いフロロカーボンラインが使われます。
また糸伸びも少ないことから、魚のアタリが取りやすいのが大きなメリットです。
擦れに弱いPEのメインラインの欠点を補ってくれます。
長さの選び方
狙う魚や釣り場の状況によって調整していきましょう。
私は下記の4つを基準に選んでいます。
1.ルアー釣りの場合はメインラインに結束したときリールに巻き込まない長さ
2.遠投投げ釣りの場合はロッド長さにもよりますが10~15m
3.狙う魚の体長を超える長さ
4.釣り場の水中の根を超える長さ
具体的には、
・アジング、メバリングなどの小物狙いでは50cm
・エギング 1m
・シーバス 150~180cm
・青物や根魚のジギング 4~5m
・青物などのキャスティングゲーム 3~3.5m
太さの選び方
長さと同様に対象魚や釣り場の状況に合わせて調整します。
メインラインの4~5倍の太さを基準に選んでいきましょう。
これも狙う魚において優先したいものによって太さを変えていきます。
1.「根ずれ防止(横からの耐摩耗性と直線強度)」を優先する場合は、
メインリーダーの4~5倍の太さを選びましょう。
一般的にこの考え方で選んでいる人が多いです。
2.「ルアー回収率(リーダーやスナップの結束部で切れる)」を優先する場合は、
メインリーダーの2~3倍の太さを選びましょう。
私もそうですが、釣行中にリーダーの組替えをしたくない人や、
根ずれを気にしないポイントなどの場合に用います。
3.高価なメインラインの「高切れ防止」を優先する場合は
メインリーダーは1.5~2倍の太さを選びましょう。
まとめ
最後まで読んで頂きありがとうございます。
ショックリーダーには多彩な用途があり狙う魚の性質(根に潜る、走る)や水中の岩礁、
水質(濁り、クリア)によって使用するリーダーを変えていく必要があります。
ただ、釣り場でリーダーの組替えをするのも面倒で大変です。
できれば釣り場の状況を事前調査して自宅でラインシステムを構築して釣行しましょう。
どうしても、釣り場で組替えが必要なシーンも出てくると思います。
そのためにも、ノット(結束)を完璧にマスターしていくことをおススメします。
リーダーで釣果の差が出ることは間違いなと私は感じています。
また、タックルを守る役割も担っているので、
ショックリーダーなしでの釣りは考えられないです。
ショックリーダーはどんな釣りスタイルでも必要不可欠なシステムですので、
ノット(結束)をマスターして楽しい釣行を期待しています。
ノットが完璧にできたときなんか嬉しくなりますよ。
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