ちょい投げ釣りを始め、この釣りの楽しさや面白さを知ってしまったあなた。
これをきっかけに本格的な投げ釣りを始めようと思っているあなた。
「投げ釣りと、ちょい投げ釣りの違いって何だろう?」
「何が違うの?」
「ちゃんとした定義ってあるのかな?」
っとモヤモヤした気持ちをお持ちのあなた。
この記事では、そのモヤモヤについて私の考えを基に解説していきます。
投げ釣りも、ちょい投げ釣りも、魚釣りの基本である、
「魚のいるところに仕掛けを投げ込む」といったことは同じです。
また、これといった定義があるわけでは無く釣り人本人の考え方と思ってください。
私の考えでは仕掛けを投げ込む距離と考えればよいかなと思っています。
「50m以内はちょい投げ釣り」
「50m以上が投げ釣り」
私の中では、これを基準に考えています。
ちょい投げ釣りと遠投・投げ釣りの違い
ちょい投げ釣りと投げ釣りには4つの違いがあります。
ここでは、その違いについて解説していきたいと思います。
仕掛けを投げる距離と投げ方
ちょい投げ釣りのネーミングの由来は、「ちょいっと」軽く投げて近距離(足元~30m)に仕掛けを投げ入れることから来ているといわています。
このことから、私の定義として、近距離、軽く投げるのが「ちょい投げ釣り」。
力いっぱい投げて、50m以上先のポイントに投げ入れる釣りを「投げ釣り」と呼んでいます。
また、100m以上投げることを遠投と呼んでいます。
ただ、ここで「んっ」っと思った方もいらっしゃるかと思います。
飛ばす距離で区別した場合、力いっぱい投げても50m飛ばない人は「ちょい投げ」?
ってことになりますよね。
そうなんです、逆に軽く投げても100m飛ぶ人もいます。この人は「投げ釣り」ってことになりますよね。
以上の事から距離で区別することはできないことになりますが、
距離が一番判断しやすいので、私は投げる距離で区別するようにしています。
ちょい投げ釣りも、本格的な投げ釣りも、総じて「投げ釣り」です。
キャスティングフォームの違い
呼び名通り「ちょい投げ釣り」は、ちょいっと軽く投げる事から来ていると、
先ほど言いましたので、キャスティング時は力を入れずに投げる。
いわゆる「ちょいっと」って感じです。
投げ方としては手投げ(腕を振る力のみ)のイメージ。
ルアーフィッシングでよく見かける投げ方を想像してください。
それに対して、「投げ釣り」は重たいオモリ(約100g以上)を投げるため、
腕だけの力では投げきれず、身体全体を使って投げないと仕掛けが飛びません。
ゴルフをされる方であれば、思いっきりクラブを振るドライバーショットを打つイメージです。
このように、キャスティング時の力の入れ方で判断することもできます。
釣り物の違い
これは、釣る場所がほとんど同じで、使用する針、仕掛け類もほぼ同じものを使用するので
釣り物の違いはないと思ってください。
代表的な釣り物は一番人気の通年で狙える「シロギス」です。
11月~3月の冬場になると「カレイ」が定番です。
その他、メゴチ、チャリコ(鯛の稚魚)、イシモチなどいろいろな魚が釣れます。
道具の違い
道具は本格的な投げ釣りとちょい投げ釣りとはかなり違ってきます。
・ロッド(竿)
まず使用するロッドは本格的な投げ釣りは遠投を目的としているので、
重たいオモリを使ってフルスイングするため硬くて丈夫で長尺なのが特徴です。
それに比べちょい投げ釣りでは遠投を意識する釣りではないので、
ルアーロッドやサビキ釣り用のロッドを代用して使います。
もちろん、投げ釣り専用ロッドでも可能ですが、
このようなロッドではちょいっと投げるのは、
投げにくく不向きと言えるでしょう。
・リール
リールもロッドと同じく遠投を意識した投げ釣り専用リールと、
手返しを意識した汎用リールではスプール(糸巻部)の大きさや糸巻量に違いがあります。
本格的な投げ釣り用リール 5000番以上の大型のスピニングリール。
おすすめリールは「シマノ」か「ダイワ」の投げ釣り専用リール、
遠投能力にも優れており、巻き取りも滑らかでコストパフォーマンス抜群です。
詳細は画像クリックして下さい。
・リール用のライン(糸)
ロッド、リール同様に遠投を意識するか、しないかです。
遠投を意識すると、比重が軽く、風の抵抗が少ない細くて軽いラインになります。
カレイや鯛などの大物狙いでは2.0~3.0号を巻きます。
・オモリ(天秤)
ちょい投げ、本格的な投げ釣りも天秤オモリを使用します。
天秤の種類は主に3種類あります。
・ジェット天秤
通常時は一直線ですが、キャスト時はL字型になり仕掛けからみを防ぎます。
アームが動くので飛行姿勢は不安定になり遠投には向いてません。
オモリ部分にハネがついているのでリールを巻くと浮きあがる性質があります。
根掛かりが多い場所にはおすすめです。
・固定式L型天秤
道糸と仕掛けをそれぞれアームのリングに接続するタイプの天秤です。
道糸と仕掛けが一定の距離を保つため、
ライン絡みのトラブルが少なく、飛行姿勢も安定しているので遠投向きです。
アームの反発で向こう合わせができるため、
シロギスのさびき(海底を引きずる)釣りに適しています。
・遊動式L型天秤
固定式L型天秤と同じ形状ですが、片方のリングが大きくなっている天秤です。
構造上、道糸と仕掛けが直接結ばれるため。
魚に違和感がなく、喰いこみに優れていて、
ロッドに伝わる感度が良くなります。
置き竿でカレイや真鯛釣りなどの大物狙いにおすすめです。
実際に天秤オモリを使用する場合は使用するロッドによって、
オモリの重さは変わってきます。
ロッド錘負荷の表示を確認して選びましょう。
投げ釣り専用ロッドの場合、表示しているオモリ負荷30号であれば、
20~25号のオモリを使うと、バランスよく投げることができます。
ちょい投げ釣りでは、5~10号を使用します。
ここでも、ロッドのオモリ負荷を確認してください。
ルアーロッドであれば、ルアーの重さ表示を目安にしましょう。
ルアーの重さは号数表示ではなくグラム表示ですので下記表を参考にしてください。
オモリは1号につき3.75グラムです。
例えば10号のオモリであれば、10X3.75=37.5グラムとなります。
ちょい投げ釣りと投げ釣りのメリットデメリット
遠くの沖に魚がたくさんいて釣れそうに感じるのは、釣り人のあるあるですよね?
私自身もいまだにその感じが抜けないです。
隣の女性や子供がちょいっと投げてシロギスを入れ食い状態で釣ってても、
遠投してしまって魚の居ないところに仕掛けを投げ入れているときがあります。
釣りの基本は、魚の居る場所に仕掛けを投げ込み多くの魚を釣り上げることですよね。
魚の居る場所、すなわち釣れた同じ場所に何度も投げ込むことが釣果につながります。
魚が釣れた場所に再度、高確率でピンポイントで狙えるかです。
下記の図のように、遠投すると高確率でピンポイントを狙うことが無難しくなります。
技術があり、遠投しても、
同じポイントで投げ込むことができる人は別として一般的な話です。
ある的を狙ってボールを投げた時、
近距離では狙い通り的に当たる確率は高くなります。
しかし遠距離だと確率が低くなりますよね。
角度が1度違えば100m先では約8m違ってきます。
このことから、ちょい投げ釣りのメリットは、
ピンポイントで同じ場所に投げ込める確率が高くなり、
魚の居場所を見つけることができれば、同じポイントに、
投げ込む確率が上がるので釣果も上がります。
これに対して本格的な投げ釣りや遠投釣りの場合、
ちょい投げではとどかない場所に魚が居る場合に有効で、
しかも広く魚の居る場所を探すことができるのがメリットです。
そもそも遠投するには、技術と練習が必要です。
ただ飛ばすことができてもピンポイントを狙うのはとても難しいです。
大海原で思い切って竿を振って仕掛けを投げ込むのは、
とても気持ちのいいものです。
これに釣果がついてくればこれほど楽しい釣りは無いですよね。
私はこれにはまって遠投の投げ釣りがやめられません。
初心者の方は、ちょい投げで練習を積んでトライしてください。
ストレス解消にもなり気持ちいいですよ。
まとめ
ここまで読んで頂きましてありがとうございます。
「ちょい投げ」と「投げ釣り」何が違う?その定義はある?
については、はっきりとした定義はなく、ご自身で決めて頂く事です。
別に決めなくても良いんですが。
明らかに違うのは、ロッド、リール、天秤オモリの3点です。
魚を釣る目的は同じで仕掛けを遠くに飛ばすか、近距離なのかで、
区別するのが良いのではないでしょうか?
釣り場所によっては、「ちょい投げ釣り」は可能、
「投げ釣り」は不可能といった注意書きがあります。
これは飛ばす距離の事を意識して書かれています。
(近距離に船舶が行き来するので)
ちょい投げ、投げ釣り、遠投釣りの全てをマスターすれば、釣果も上がり、
ストレス解消にもなりますので、ちょい投げ釣りを始めたあなたは、是非、
本格的な投げ釣り師になって、投げ釣りの楽しさを満喫して頂きたいです。
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