最近コロナの影響でアウトドアアクティビティーの釣りを、
子供と一緒に始めたつりオジお父さん。
子供から、「出世魚」って何って聞かれ、回答に困ったことはありませんか?
出世魚の代表各はブリですよね。
ブリ以外にも出世魚があって、さらに地域によって呼び名が違ったりします。
ここで、豆知識として出世魚の名前の変化を知って、
子供にさりげなく自慢しちゃいませんか?
出世魚とは
成長するにつれて名前が変わる魚を出世魚と呼んでいます。
出世魚がそう呼ばれる所以は、江戸時代の武士の慣習にあるそうです。
武士や学者は現在の成人にあたる元服を向かえると名前を幼名から、
大人の名前に変える習わしがありました。
また、出世の際にもその地位に合った名前にすることが多く、縁起が良いとされてきました。
このような慣習にならって成長に伴って名前を変える魚のことを、
出世魚と呼ばれて縁起が良い魚として親しまれるようになったんですよ。
名前が変わるにつれ美味しくなる(出世)ブリのように、
味覚や釣り味の変化を楽しめるのも出世魚の醍醐味の一つです。
出世魚の種類
出世魚として有名なブリのような魚は、
成長過程の呼び名が変わっていくことはご存知かもしれません。
それ以外の出世魚として知られている代表的な6種類の魚について、
名称の変化と地方によっても呼び名が変わるのでご紹介します。
ブリ(鰤)
出世魚の代表として知られるブリですが、成長のブリになるまで、
少なくとも名前が4回も変わるんですよ。
一般的には80cm以上の個体をブリと呼びます。
80cm以下でも6~8kg以上あればブリと呼ぶこともあるそうです。
名称変更一覧表
スズキ(鱸)
スズキもブリと並んで出世魚として代表される魚です。
体長60cm以上の個体をスズキと呼んでいます。
成長段階に合わせた呼び名の変化には、ほとんど地域差は無いようです。
ボラ(鯔、鰡)
日本各地で釣れるボラは、臭みが強く釣り人では外道として扱われて、
この魚を狙って釣る人はほとんどいないと思います。
でも、外道で釣れた時、あの引きはなかなか楽しませてくれます。
長崎で販売されている高級珍味の「カラスミ」はボラの卵巣を、
塩漬けにして乾燥させたものです。
ボラはことわざ「とどのつまり」の由来となった魚なんですよ。
ご存知でした?
あと、ことわざではないですがボラの呼び名にまつわる言葉として、
「オボコ」は幼いことや初々しいことを表す場合に用いられる「おぼこい」や、
「イナ」は男気がある若い男性を表す「いなせ」などです。
サワラ(鰆)
春の訪れを告げる魚として知られています。
最近ルアーアングラーのターゲットとして人気の魚です。
スズキのように名称の変化に地域差はあまり見られないようで、
一般的に体長60cm以上の個体をサワラと呼びます。
*表に記載されている地域や大きさは目安です。
カンパチ(間八)
カンパチは姿かたちやブリに似ていることから混同されやすい魚です。
魚のなかでは高級魚として刺身や寿司ネタに使われています。
名称の由来は正面から見た時に目の間に八の字の模様が見えることから、
目の間の八の字で間八になったといわれています。
成長段階に合わせた呼び名の変化には地域差は無いようです。
まとめ
最後まで読んで頂きましてありがとうございます。
出世魚には江戸時代までの武士や出世したときに名前を改めることから、
古くから日本にかかわりのある魚です。
成長するにしたがって、姿かたち、味わいや価値も良くなっていくとこから、
祝いの席には欠かせない存在になっているといえます。
また、大きさや地域によって呼び名が異なるため遠方に釣りや旅行に行ったときに、
スーパーや鮮魚店を覗いて違いを見つけるのも面白いですよ。
この記事を参考にして、お子さんにさりげなく自慢しましょう。
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