ちょい投げ釣りの始め方と楽しみ方

ちょい投げ釣り

初めて海釣りのサビキ釣りを経験して釣りの楽しさを知り、
次の釣りのステップアップに投げ釣りを検討しているあなた。

サビキ釣りに行ったとき、隣の人が豪快に竿を振って遥か沖まで、
仕掛けを投げ入れて綺麗なシロギスを釣っていたのを見て、

「俺もあの釣りがしたい!」

と、キャスティング(投げる)の格好がすごくカッコよかったなと思ってしまったあなた。

初めての投げ釣りでは、かっこよくキャスティングし、
遥か沖まで仕掛けを、投げ入れることは難しいですが、
初心者のあなたでもちょい投げ釣りでシロギスを釣ることはできます。

そこで今回伝授する釣りは、投げ釣り初心者でも十分投げ釣りが楽しめる、
ちょい投げ釣りをご紹介します。

ちょい投げ釣りは、初めて投げ釣りに挑戦するあなたにもってこいの釣りです。

これから本格的に投げ釣りを始めるためにも是非とも体験して頂き、
巷で有名な投げ釣り師になって下さい。

ちなみに、投げ釣りの極意は遠投です。

いかに遠くまで仕掛けを飛ばせるかです。

遠投ができると、釣れるポイントを広く探れ、釣果も上がります。

また、周りの人からも一目置かれます。

というのも、遠投できる人が少なく、遠投したくてもできない人が多いのが現実だからです。

ちょい投げ釣りで釣れる魚

シロギス、ハゼ、ベラ、メゴチ、カレイなど主に海底付近を住処や餌場にしている魚を狙います。

ちょい投げ釣りで釣れる魚は季節、時期によって様々な魚種を釣る事ができます。

シロギスは5~10月

ハゼは6~10月

カレイは10月型~4月が好調

ベラは4~12月

メゴチは5~10月

カサゴは通年

イシモチ6~11月

ちょい投げ釣りで必要な道具   

ちょい投げ釣りで必要な道具はロッド(竿)、リール(糸巻)、ライン(道糸)、
天秤オモリ、仕掛けの5つの道具が最低限必要です。

それでは各道具の説明をしていきます。

ロッド(竿)

長さ3m位に投げ竿で錘負荷が8~20号までの比較的柔らかい竿が良いでしょう。

ルアー釣りに使う竿でも代用が可能です。
最近はこのルアー竿を使ってちょい投げする人が増えて来ています。

シマノ 振出投げ竿(ホリデースピン)

シマノ スピニングロッド ルアーマチック バス釣り等向け各種

リール(糸を巻き取る道具)

2000~3000番までの小型のスピニングリールが軽くて使いやすいでしょう。

リール番号がわからない場合は、
ナイロン製ラインの3号が150m巻けるリールをお選びください。

このクラスのリールは軽量で扱いやすくお子様でも十分に使いこなせます。

シマノ(SHIMANO) スピニングリール 19
シエナ 1000~4000番台 糸(ライン)付き

ライン(糸)

リールに巻くラインはナイロン製の2~3号が扱いやすいでしょう。

釣具店では糸付のリールも売っているので初心者の方でリール購入を検討している方は、
糸付リールの購入をお勧めします。

天秤オモリ

仕掛けを飛ばすための道具です。
8~15号のジェット天秤がおすすめです。
天秤とオモリが別々になっている物もありますが、
初心者の方はジェット天秤を使うことをお勧めします。

仕掛け

釣具店に行けば「ちょい投げ釣り」専用の仕掛けが、
販売されています。
初めての方は、この専用仕掛けがおすすめです。

また、「ちょい投げ釣りセット」として、竿、リール、
ライン、天秤オモリ、仕掛けがセットになっている物も、
販売されていて、道具を始めて購入される方は、
「セットを選択するのもありです。

「ちょい投げ釣りセット」を購入すればすぐにちょい投げ釣りを楽しむことができます。

一般に市販されている、投げ釣り用仕掛けでも十分に釣果は望めますが、
ルアー竿の場合、竿が短いので仕掛けの長さは短めにしましょう。(1m以内)

ちょい投げ釣りおすすめの釣り場と時間帯

ちょい投げだけでなく釣り物によって最適な釣り場と時間帯があります。

この釣りはあまり釣り場や時間帯を意識しなくても良いですが、おすすめは有ります。

釣り場

おすすめの釣り場としては防波堤や海釣り公園です。
砂浜でも可能ですが時期と時間によっては全く釣れません。

1)防波堤
堤防の先端(灯台がある場所)は潮通しが良く魚が集まりやすい場所です。
(この場所はどこの防波堤も人気なのでなかなか場所取りが難しいです)
先端で場所が確保できなければ、先端に近い所で釣りましょう。

2)海釣り公園
海釣り公園も防波堤と同じく先端付近が良いと言われていますが、
比較的どこでも釣れるのが海釣り公園の良い所です。

海釣り公園の場所によっては投げ釣りができないエリアもあるので、
事前に確認した方が良いでしょう。

3)砂浜
夏の時期、海水浴場になっている所では夏場での釣りができません(釣り禁止)。

海水浴場となっている所は遠浅で海底に変化が無く近場(ちょい投げ)では、
魚の住処や餌場にならないので、ちょい投げには不向きと言えるでしょう。

砂浜でちょい投げする場合は海水浴禁止の場所で釣るのがおすすめです。

時間帯

日中でも釣れますが、良く釣れる時間帯としては通称「朝まずめ」の日の出の時間帯、
「夕まずめ」の日が沈む時間帯です。

朝早起きが苦手な人は「夕まずめ」を狙うと良いでしょう。

比較的釣り人も少なくのんびりと竿を出せます。

釣りエサ

ちょい投げ釣りのエサは虫エサと呼ばれる「ゴカイ」や「アオイソメ」等があります。

値段も手頃で、どんな魚でも釣れる万能エサの「アオイソメ」を使いましょう。

釣り方

釣り方基本の3つ「餌の付け方」、「キャスティング」、「魚のアタリを待つ」をご紹介します。

餌のつけ方

虫エサの付け方は通し刺しが基本です。

頭から針を刺して、針と糸が結んであるところまで針に通したら、
針先を出して餌を真っ直ぐにします。

最後に1cmほどタラシを作ってハサミか爪先で餌を切ります。

キャスティング

竿先から天秤オモリまでの糸を約20~30cmほどタラシ、
リールを握っている手元の人差し指で糸を引っ掛け、リールから出ている糸を止めます。

リールのベールを起こして竿を少し後ろに振りかぶり投げます。

投げるときに、時計の針の2時辺りで人差し指に引っ掛けている糸を離すイメージで投げると良いでしょう。

直ぐに水面に天秤オモリが行くようで有れば離すタイミングを少し、
遅めにするとスムーズに糸が出るようになります。


その逆で天秤オモリが山なりになり距離がでない場合は(天ぷら)、
少し離すタイミングを早めると良いでしょう。

キャストして仕掛けが水面に着地しても、リールから糸は出ていきます。
仕掛けが海底につくまで糸は出ていきます。

リールから糸が出なくなったら、糸ふけを取って糸をピンっと張るまでリールでまき取ります。

持ち手
投げ始め
糸を離すタイミング
フィニッシュフォロー

魚のアタリを待つ

仕掛けが海底についたら魚が餌を食べるまで待つ(置き竿)か、海底を引きずって魚の居る所まで仕掛けを持っていく(さびく)釣り方があります。

1)置き竿にする場合
置き竿にする場合は、魚が居そうなところまで仕掛けを移動します。
魚が集まるところは海底に変化が有るところです。

「駆け上がり」と言われる海底が少し盛り上がっている所に仕掛けを置いてアタリを待ちます。

リールをゆっくり巻いていくと、少し重く感じるところがあります。

そこが駆け上がりと呼ばれる場所です。

重く感じたらリールを止めて糸をピンっと張ってアタリを待ちましょう。
その時に便利なのが竿立(三脚型)です。

2)仕掛けを動かして釣る場合(さびく場合) 

投げ釣りでは、着底した仕掛けを引きずりながら魚を誘う事を「さびく」と言います。
「さびく」方法は2通りあるのでご紹介します。

・竿さびき
竿をゆっくりと前から右か左に移動させながら仕掛けを動かし、
90度竿を移動したら元に戻し糸ふけを巻いて同じ動作を繰り返します。

・リールさびき
竿を立てながらリールをゆっくり巻いて少しずつ手前に引いていきます。
さびくスピードは5秒にリールハンドル一回転ぐらいで引いていきます。

アタリがない場合は巻くスピードを早めたり、遅くしたり調整していきましょう。
こうして魚の居るところに仕掛けを移動していきます。

その時に置き竿同様リールや竿が重く感じたらそこが駆け上がりです。

少し「さびき」を止めアタリを待ってみます。
アタリがなければまた同じように手前に引いていきアタリを待ちましょう。

さびくスピードに変化をつけるのも有効な手段です。

・アタリがあった場合
魚が餌を食わえたり、突いたりすると、
「ブルブル」「コツコツ」といった感じが手元に伝わります。

置き竿の場合は竿先が大きく揺れます。

アタリがあれば焦らず、すぐにリールを巻いたり、竿を立てたりせず、
一呼吸置いてからそーっと竿を立てます。

その時に魚がかかっていれば少し重量感があります。

重量感があれば竿を立てたままリールを巻いて魚を寄せていきましょう。

・魚を手前まで寄せてきたら
シロギスやハゼのような小さな魚であればそのまま抜き上げて取り込みます。

取り込み方は魚が水面から見えてきたら、
竿を水平にして徐々に竿を立てながら魚を陸あげします。

ちょい投げを詳しく動画で説明していますので参考にご覧ください。

ちょい投げでの注意事項

ちょい投げといえども、竿を振って仕掛けを投げる動作をします。

投げるときは必ず周囲に人がいないことを確認してから投げてください。

釣り場が混んでいる場合は特に注意をして投げることを心がけてください。

ちょい投げも、投げ釣りです。
場所によっては禁止のところもあるので確認してから釣りをして下さい。

あと必ず、自分の釣った場所を掃除して帰るようにしましょう。

切れた仕掛けの糸、仕掛けの入っていた袋等のゴミは持ち帰りましょう。

最近釣り人のマナーが問題となって釣り場が閉鎖される事象もありますので、
来た時よりも綺麗にすることを心がけていきましょう。

まとめ

最後まで読んで頂きましてありがとうございます。

投げ釣りの挑戦を検討しているがハードルが高いと思っていた方、
ハードルは下がりましたか?

さっそく近場の防波堤か海釣り公園に釣行し、ちょい投げ釣りを体験しましょう。

今年、行楽&旅行先に海辺へのお出かけを考えているなら、
ぜひちょい投げ釣りもアクティビティの候補に加えて頂ければと思います。

投げ釣りは奥の深い釣りです。
楽しさ、面白さを知ったらやみつきになる釣りです。

手軽に始められるちょい投げ釣りから本格的な投げ釣りへステップアップして頂ければ幸いです。

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